ガソリンエンジン自動車向け燃料にはレギュラーとハイオク(プレミアム)があります。軽油に関してはディーゼルエンジン向け。たまに「軽油」=「軽自動車向け」と勘違いしている方もおられるので一応書いておきますが。

ではレギュラーとハイオクの違い。これは主としてオクタン価の違いであり、ハイパワーエンジンや欧州車などの多くはハイオク指定(推奨)となってます。

ではハイオク指定エンジンにレギュラーガソリンを入れるという選択肢。これは例えばハイオク燃料がない僻地のガソリンスタンドや、災害時や緊急時にハイオク燃料が用意出来ない場合など緊急的に使用する場合もありますし、短期間の利用であれば問題も発生しないでしょう。

ただし恒常的にハイオク指定エンジンにレギュラーを入れると、エンジンパワーや燃費の低下など出てくる場合もあります。

ハイオクとレギュラーの燃料代というのは、10円~15円前後違いますが、例えば燃費が10%悪化するならばトータルコストとしてあまり変わらないなんて事にもなります。

そしてハイオク燃料ですが、これは各石油元売り会社も利益が大きいだけに力を入れている部分であり、例えば昭和シェル石油のシェルピューラなどは、オクタン価が高いだけでなく、エンジンにとって有益な清浄剤などが添加されてます。具体的にはエンジン内部に発生するカーボン除去や加速性能のアップ、排ガスのクリーン化などに効果があるらしいですし、その他の元売りも燃費向上、加速性能アップなどと宣伝してます。

そして前記の昭和シェル石油のプレミアム燃料ですが、12年ぶりの新ハイオクガソリン「Shell V-Power」を7月1日(火)より発売という事で、さらに進化したハイオクガソリンが出て来ます。

もちろんこの数年、高止まりしたガソリン価格でなるべく安いガソリンスタンドを探して給油している方も多いでしょうけど、あえてガソリンの質も見直す事も意外と重要かも知れませんし、特にハイオク指定の自動車であればやはり良い燃料を入れて、本来のエンジン性能を発揮しつつ快適に走行するのも大事な事だと思いますからね。