先週の話となりますが、2014年4月分の新車乗用車販売ランキングが発表されました。消費税増税の駆け込み需要の動きも薄れランキングは意外と大きな変動となってます。

4月の車名別販売ランキング、乗用車は「フィット」が2カ月連続で首位 (Car Watch、2014年5月8日付け記事)で登録車、軽自動車それぞれのランキングが見れます。

まず意外な動きとしてはプリウスの大きな落ち込み。前年比で約47%となりました。モデル末期とは言え急激です。そしてもう一つのハイブリッドカーとしてのアクアも前年比で約80%となってます。

そして台数が売れているのはやはり軽自動車。ダイハツタントが全体でも1位となりました。逆にスーパーハイトワゴン系でライバルのホンダN-BOXが前年比で約70%とこれまでの勢いも一段落。日産のデイズが軽自動車ランキングでは2位に食い込んできてます。

そして意外な部分ではホンダのN-WGN、これが6,558台で10位となってます。この失速ぶりは予想外に早い。N-ONEもですがホンダ車には根強いファンがおられてモデルチェンジ当初は売れるのですが、なかなか持続しないですね。その意味ではN-BOXは大きなヒット作でしたが。

そして現在注目度もトップクラスのスズキのハスラー、4月は7,144台の9位という結果ですが、本格的な増産体制はこれからですし、今月から14,000台生産体制になる予定。

となると、仮に14,000台が順調に生産されるならば4月分に当てはめると軽自動車ランキングでも2位。全体のランキングでも3位に食い込んできます。

現在、タントクラスで1~2ヶ月待ち、フィットでも2ヶ月待ちと言われている中、ハスラーは6ヶ月待ちという声もありますし、増産後他のヒット作が出てこない限りは販売台数としても今後注目を浴びていくかも知れません。

そして日本人の特性として、売れ筋に偏る傾向もありますので、もう一段注目されるかも知れませんね。

ただし現在の納車待ち期間の長さ、これにより販売機会も逃しているのは確かでしょうし、ライバル他社の軽SUVというジャンルへの参入も活発となり、スズキも安心はしてられないでしょうけどね。