現在、国内の軽自動車市場の中でも一番の売れ筋カテゴリーとなる「スーパーハイトワゴン」。日産自動車と三菱自動車の合弁会社となるNMKVから、日産はデイズルークス、三菱はekスペースとしてそれぞれ発売開始となりました。

DAYZ ROOX

デザインはそれぞれ若干違いますけど、販売台数としては日産のデイズルークスがメインとなるでしょうから、こちらではデイズルークスをメインに取り上げます。

ラインナップとしては、「デイズ ルークス」、「デイズ ルークス ハイウェイスター」、そしてオーテックの「ライダー」バージョンがあります。2WD、4WD、過給器付きとグレードがありますが、価格帯としては2WD、ノーマルエンジンのSが1,240,050円~ライダーのハイウェイスター 4WDでターボエンジンだと2,009,700円となってます。

デザインの好みとしては置いておいて、室内高がクラス最高の1400mmという事ですし、スライドドアや収納面、シートアレンジの部分でもよく考えられて作られていると思います。

ただし若干、デザイン的にはN-BOXや新型タントに比べると台形っぽい。そして2WD NAエンジンで26.0km/L。2WD ターボエンジンだと22.0km/Lというカタログ燃費の数値。ライバルと比べると劣ります。カタログ燃費が全てではありませんが、やはり競合他社と比較されてしまいます。

このスーパーハイトワゴンカテゴリーはある意味激戦区です。そこに日産・三菱連合が参入という事で、先代のルークス(スズキ版パレット)で色々研究やユーザーの意見を取り入れて、新型デイズルークスを作ったのでしょうけど、このジャンルはユーザーの好みの移り変わりも早いです。その点で後発ながら新鮮さが不足しているような気もしますけどね。カラーとしても現在流行りのツートンは用意されてませんし。

しかし日産や三菱のディーラー網や営業力、そして固定ファンもいるのである程度は売れるでしょうけどね。

あとは動力性能ですね。去年デイズが発売された当初の悪評がどこまで払拭されるか?このデイズルークスは車両重量が920kg~で4WDモデルだと1000kgレベルとなります。実燃費の面でもどうなるか?スーパーハイトワゴン系は実燃費良くないですからね。スズキのスペーシアが100kg近く軽量の800kg台ですし、時代の流れとして軽自動車も軽量化は重要となってくるでしょう。その点で1トン近い軽自動車を軽自動車と言うのかさえ、個人的には疑問なのですけどね。でもN-BOXも売れてますからね。ユーザー心理を掴むのは難しいジャンルだと思います。